カエルにはコオロギを与えている
以前は3匹いたカエルも現在では1匹
コオロギは200匹ずつ注文しているが
1匹のカエルが食べる量は知れている
2、3日に1回3匹程
冬場はもっと少ない
そしてコオロギの3分の2は死んでしまう
何年もこのサイクルで来たが
先月200匹のコオロギが届いた時にふと考えた
コオロギに卵を産ませて孵せば
注文せずにこのままずーっと行けるんちゃうん
自分の頭の良さに思わず膝ポンである
早速コオロギのケースの中に
産卵用の土を入れ
常に土を湿らすべく毎日スプレーをかけた
昨日カエルにコオロギをやろうとして自分の目を疑った
170cmX120センチの温室の枠の色が
銀色のはずが白いのである
なんで白いねん
顔を近づけて良く見た
白に塗り替えられた枠が動いている
目を凝らすと
0.1ミリ程度の白い物体が動いているのだ
現実のモノとは思えない光景である
温室がこの白い物体で埋め尽くされているのである
チャタテムシ」と言うそうだ
手をチャタテムシだらけにしながら
発生元を調べた
膝がくず折れた
発生元はコオロギのプラケースであった
プラケース全体がチャタテムシで覆われていた
チャタテムシはカビの胞子を餌とし
カビの生える高温多湿時に湿気のこもる部屋の中で大発生する
とある
産めよ増やせよとせっせとスプレーしていた土が
高温との好条件で大発生となったのである
お陰で昨日と今日は大掃除である
ウチには生き物が多いために薬を撒くことが出来ない
出来る事と言えば
スチームクリーナーであの世に行って戴く程度
この大きな温室を空にし
全てを洗浄しスチームを当てる
乾いた布で拭き取る
これを繰り返す
もちろんこの作業をするのは私ではなく連れ合い
私の役目は
また出て来てるで
あ こっちもおるで あそこもおるで
どこ見てんねん ここにもおるがな
と優しく教えて差し上げること
連れ合いは全身汗まみれ
ちらっと私を見た目が
「あんたが欲かいてコオロギに卵産まそうとしたからちゃうん」
と言いたそうであったが
そんな些末な事を気にしない大らかな性格の私は
「しかし生命力のあるムシやないかいな
何回スチームかけても出てくるやなんて
感動的ですらあるわ
殺しながら言うのもなんやけど物凄ぅ申し訳ないわぁ」
と飛ばされていくチャタテムシに手を合わせた