無職引き篭もり生活を送る私には時間に制約される事がまるで無い
それなのに私は腕時計を風呂に入る以外は絶対に着けているのである
腕時計をはめないともういてもたってもいられないのだ
1日中部屋の中でぼーっとしながらしょっ中時計を覗く
今何時かを見て意味も無く納得する
部屋には教室にあるようなデカイ掛け時計があると言うのに
以前までの時計は電池式だった為に
電池切れで時計屋に持って行くのが億劫で仕方無かった
しかし現在の時計は電池がいらない式の非常に優れモノで
この時計さえあればもう時計屋に行かなくてもいいし
何より1050円もいらないのである
私にとって生きていないモノでこれ程愛着のあるモノは無いと言う程だ
何の補給もされず健気に動く姿を見ては
「お前を一生離さないぜ」と囁かずにはおれないのである
この止まらない時計を見る時だけは
人間の知能に感謝をする事にしている