仕事を辞めてからの私の生活はほぼ引き篭もりに近い
犬の散歩以外に外に出るのが何より面倒になった
実際散歩以外で1歩も外に出ない日が多いのである
朝までパソコンしたり本を読んだりして寝る そんな毎日
早起きの連れ合いとは「おはよう」「おやすみ」と言葉を交わす
無職がこんなに極楽だったとは思いもしなかった
何故もっと早く仕事を辞めなかったのかと後悔する事しきりである
同時に連れ合いが仕事が好きで心底良かったと胸を撫で下ろす
二人で引き篭もった日には目も当てられないからである
おざなりの掃除とおざなりの料理とおざなりの洗濯だけは
義務と責任だと肝に命じ秒速でやり遂げる 
私は自慢じゃないがだらだらする為にやらなければばならない仕事は
自分でもうっとりする位手際がいいのである
だらだらする事に命を賭けていると言っても過言では無い
出来映えがどうかはさて置いてであるが
連れ合いも文句を言えばどうなるかが分かっているのか何も言わない
後ろめたい気持ちが無いと言えば嘘になるが
この極楽を知ってしまった今ではもう後戻りは出来ない
私にはパジャマを着て寝る習性が無い為に
一日中ずーっと同じ格好をしている
パジャマに着替えないと眠れないと言う人が多いが
私にすればよくもそんな面倒くさい事をするもんだと思う
起きて着替える 仕事で出かけるワケでもないのに
風呂に入る時に脱ぐ事がそもそも面倒な私には
一日に何度も着替えるなんて到底出来ない話である
身内に汚い 臭い 汚らわしいと罵られようが一向に気にしない
ビバ!無職の引き篭もり生活