北山植物園はこじんまりとして多種の植物が色取り取り植えられており
私が好きな場所である
そこには池があり鯉が泳いでいる
その鯉の為に私はパンを持参して行く
パンをちぎってやっていると
爺さんと孫二人(推定4歳の兄と2歳の妹)が来た
私の隣でその爺さんが
駄目だねぇ 葉っぱは食べてくれないねぇ
葉っぱは不味いって言ってるねぇ
鯉さんは葉っぱが嫌いなんだねぇ
葉っぱは駄目だねぇ
と私に向かってかのように喋っている
当たり前じゃ 鯉が葉っぱ食うかボケ
ジジイ何年人間やっとんねん
と思いながら無視してパンをちぎってやっていると
今度は推定4歳兄が私の所に来て
鯉を見ずに私の持っているパンをじーーーーーーーーっと見ているではないか
ふふふ 坊や 鯉に食べてもらいたきゃ今度はパン持って連れて来てもらいな
そう頭で喋ってこれまた一切無視してパンをちぎって投げた
その間も爺さんはまるで念仏でも唱えるかのように
葉っぱは食べてくれないねぇと言っている
すると私が抱えてるパンを連れ合いが横取りして
二人のガキによかったらこれどうぞと渡しているではないか
良かったねぇ 有難う これなら食べてくれるねぇと爺さん
今ここで暴れると大人気ないと必死で我慢して
その場を離れ
なんであんなことすんの!
鯉にやりたきゃ次から持ってこよう 
今日は我慢して帰ろうと教えるのがジジイの役目やろ 
それが教育っちゅうもんやろ
他人がくれるまで横で嫌味言ってるようなジジイの頭がおかしいのに
あんたが上げたことでジジイの行為が正当化されてしまうんやで
子供の教育上あれほど悪いことないやん
世の中の当たり前をあんたが覆してどうすんの
と喚き散らした
すると「あの状況で無視できる神経を疑う」と言われた
驚きである
自分の偽善を棚に上げ私を責めたのだ
子供の将来に渡っての私の配慮に対してケチをつけたのである
「単なるイケズを無理やり正当化しようとしていることがミエミエ」だそうだ
ま 図星だがな
いやいや そうではない
世の中は思い通りにならない そう教えることが大人の仕事じゃ ぼけ
他人に甘えて生きていくことは許されない それがどんな小さな子供であってもじゃ