下品な行動やマナーの悪さを指摘する時に
動物に例えて書いたり口にしたりするのをみかける
今日の新聞のコラムにも
電車の中でモノを食う人間に対して
空腹だから食べたい物をすぐ食べる
これでは動物と同じだ
とあった
上記の説明は確かに間違いではない
しかし上記の文は
明らかに批判する材料として
動物を使っている
動物が食べたい時にいつも食べ物があれば
苦労はない
命懸けで明日に命を繋ぐ事もなかろうに
ましてや生存競争においては
お上品に食べてなんぞおられまい
こういう文や物言いをする人間達の根底は
必ずや人間が「特別な存在」である
という認識がある
確かに人間は「特別」な生き物である
自身の環境を自身で破壊せんとし
食物連鎖に関係なく殺し合い
他の動物には有り得ない「自死」をする
地球を我が物顔で支配し
地面に線を引き国を作り
それを奪い合う為にあらゆる努力を惜しまない
これ以上「特別」な生き物は他にあるまい
これらの行為に少しでも負い目を感じる者なら
犬畜生やケダモノや犬死
などと言う言葉は使わないであろう
全くもって
人間を非難する時の材料に
動物を例える神経が私には理解出来ない
どんな非難の言葉にも
「まるで人間の様だ」
以外の言葉は無いではないか
どの口が言うとんねん
と私は言いたい