今日腰を抜かすほどの報せが届いた
6年前に東京から転勤でこちらに来た夫婦と
犬が縁で仲良くなった
非常に仲のいい若夫婦であった
主に散歩するのはダンナで
必然的に私はそのダンナの方と良く話した
ウチにも何度も遊びに来た
私のくだらない話に笑い
ウチの犬の死に涙してくれた
ヨメは大層美人で彼はホワイトカラー
物腰柔らかく冗談好きで好人物そのものであった
7年目にやっと子どもが出来
子煩悩ぶりを見せ付けられた
絵に描いた様な幸せそうな家族であった
昨年東京にまた転勤となり残念だねと見送った
そのダンナが死んだと知らされた
突然の訃報である
まだ子どもは2歳
彼は30代である
幼い子を残しさぞ無念であったろうに
神も仏もあったもんじゃねぇと思ったも束の間
死因は自殺
それも子どもが生まれた直後に彼に愛人が出来たそうだ
愛人と別れたくないし離婚もしたくないと言い
夫婦関係は破綻していたそうである
その愛人の嫌がらせでヨメは10キロ痩せ
精神科に通うようになっていたそうである
全然そんなそぶりを見せなかった
東京に帰るその日に挨拶に来てくれたが
事情を知らない私にはいつもの仲の良い夫婦に見えた
東京に帰ってからも関係は続き
精神的に限界が来たヨメから離婚を言い出し
諸手続きも全て済ませ
離婚届を提出する前日に自殺したそうである
愛人と別れることを拒み
離婚も拒む
そして自殺
なんでやねん
ヨメに乳飲み子の世話させながら愛人抱える程の度胸
そんな男がなんで自分から死ぬねん
幸せそうに見せて家庭は地獄絵巻
闇の部分を全く見せずにいた彼の演技に脱帽である