昨日実相院と円通寺に行くつもりで四条でバスを待つが
一向に来る気配がない
30分遅れのバスが着たが乗って理由が分かった
滅茶苦茶車が混んでいるのである
乗ったはいいが全く進まない
これ意味ないんとちゃうんとバスを降りた
花見には早過ぎるんとちゃうの
何でこんなに車が多いねんと思ったが
今日がお彼岸であることを完全に忘れていた
車が多いはずである
実相院は諦めて歩いて行ける所を探す
途中三条京阪の近くで人が並んでいる和菓子屋があった
何やら今川焼きらしい
見れば全てのパーツをおばさん達が手作業で焼いている
美味いのかと我々も並ぶことにした
我々の前には10人程である
しかし一向に前に進む気配が無い
あまりの進まなさに外から見ていると
実に効率の悪い方法でやっている事が分かった
先ずおじさんとおばさんが周囲の皮を焼く
その横の鉄板でおばさん二人がその輪にした皮に
あんこを詰めて焼いている
そしてその今川焼きに似た和菓子は次々に出来上がって行く
どんどん出来上がって行くにも拘わらず列は一向に進まない
何故か
注文を聞いて詰めて包んで勘定をする人間はたった一人
それもスローモーションを見ているのかと思う程の動きだ
昨日は寒く 皆外で凍えながら並んでいた
まんじゅうを4人で焼かずに一人包装に回れば解決する
何故それをやらない
饅頭ばかり山の様に出来上がってどうする
少し進んで店内に入って
先ずその今川焼きが1個210円もするのに驚く
その次にもっと私を驚かせたのが
菓子を入れる店の名入りの普通の紙袋を100円で売っている事である
自分の店の商品入れるのにまだ金とるのか 
210円で今川焼きを売っておいてだ
その驚愕を連れ合いに話し もう帰ろうと言うと
せっかくここ迄並んだのに 買わずに帰れるかと言う
私の怒りは納まらず 
この理不尽な迄の効率の悪さと紙袋100円の厚かましさを
こそこそと連れ合いにぼやいていた
やっとあと二人で我々の番である
すると突然前のおっさんかと思っていた客が振り返り
「やめてください 悪口言うの」と怒られた
若い物凄く太った女性だった
「すみません」と謝る私
隣を見ればいるはずの連れ合いが姿を消していた
愛情をひしひしと感じた
彼女はこの店の信者なのであろう
悪い事をしたと反省しきりである
この店の方針がイヤなら買わなければいいだけである
しかし商品を売って成り立つ店側が
少しの配慮で気持ち良く客に買わせる事を望むのは間違いか
傲岸不遜が形となった今川焼きを買わせて頂けたのは
並び始めて一時間近く経ってからである
山の様にある饅頭を横に
10人程の人間をさばくのに1時間近くかけるのである
加茂川の川原で食ったそれは美味くもなんともない代物であった