私を製造した両親は間違い無く頭がおかしい
甘やかすだけ甘やかし
人の道も全く説かず
何をしても怒らず
ねだればどんなモノでも買い与え
何をやってもスゴイと誉め倒し
道徳的な言動など聞いたことも無い
私が大根は黒いと言えば彼らは間違い無く黒いと言うだろう
もし私が誰かを殺してくれと頼めばやりかねないくらいである
何時でも何処でも私が正しい
もし私がいじめられっこだったとしたら
どうなっていたかと考えるだに恐ろしい
こんな育てられ方をしてまともな人間になる訳が無いではないか
しかし段々にこれがおかしい事に気付いてくる
両親以外に誉められた試しが無いのだから
自分の才能の無さも分かると言うものだ
この家の常識は世間の非常識であることも気付いた
こうした不幸な生い立ちを持つ私が
ひねくれて天の邪鬼で陰険で陰湿であるのは
仕方が無いのではないだろうか
自分を棚に上げ人の失敗を大声で笑い 
人の不幸にほくそ笑み 物事を斜めからしか見ない
それもみんな私を育てた親の責任だと信じ切っている
自身の努力ではどうする事も出来ないDNAのせいなのだ
こんな天の邪鬼の私だがDNAの威力には素直に従う
DNA万歳